…何を言っているの? 栄太は、京都に行ったら最後、消えてしまうのに… 待ってたって逢えないんだよ その場しのぎのつもり…? 口を閉ざしていると、栄太は私を離し、じっと私の目を覗き込んだ 「ゆう、待ってて…信じて、待ってて」 「…いや…叶わない約束なんて、したくない…」 栄太は困ったように笑った 頑固だと自分でも思った けれど、栄太も頑固 私から目を離さないで、言葉をつづけた