「嬉しいよ…栄太…私…」 私の言葉をさえぎるようにそっと唇に人差し指をあてる それから、両手で私を優しく包み込んだ 「君は、僕にとってすごく大切な人だ 君が僕を救いたいと思ってくれるように、僕も君を失いたくはない」 でも…でも… 私がまだ何か言おうとしているのが分かったのか、栄太は私を抱きしめる力を強め言った 「僕を待ってて」