150年前の勿忘草



目が合った栄太は、真剣な表情をしていた


「僕はずっと君を知ってたよ ずっと探していたんだ」


「……?」


言っている意味が分からない


でも、嘘をついているようには見えなかった


「どういうこと…?」


「僕が小さなころにね、一度君を見たことがあるんだ

君は気づいていないけど、僕の家の前で…泣いてた

忘れられなかったんだ 

変わった服装だったし、それに…泣いている横顔がすごく切なそうだった

だけど、君はすぐに消えてしまったんだ

それから、ずっと思ってた

また、逢いたいって…」