目が合った栄太は、真剣な表情をしていた 「僕はずっと君を知ってたよ ずっと探していたんだ」 「……?」 言っている意味が分からない でも、嘘をついているようには見えなかった 「どういうこと…?」 「僕が小さなころにね、一度君を見たことがあるんだ 君は気づいていないけど、僕の家の前で…泣いてた 忘れられなかったんだ 変わった服装だったし、それに…泣いている横顔がすごく切なそうだった だけど、君はすぐに消えてしまったんだ それから、ずっと思ってた また、逢いたいって…」