そんな私に栄太は、言った


「明日、僕は京に向かう」


「え…?」


私の頭に瞬時にあの事件が浮かび上がる


「栄太、今何年?」


突然こんなことを聞く私を栄太は少し不思議そうに見て、答える


「元治元年」


それを聞いた私は、固まった