栄太は、何も言わず、照れくさそうな笑顔を浮かべていた


それから、嬉しそうにこう言った


「僕って幸せ者だなぁ…遠い未来でも、誰かに夢を与えることができるって…なんか、すごい」


彼はただ自分の考えを貫き、それに向かって突き進んでいった


彼にとってはただ、それだけなのかもしれない


でも、挫折してわめいて喜んで泣いて笑って裏切られて、散々転んで傷だらけ泥だらけになってなお、思いを曲げない


そうやって生きる姿がかっこいい