150年前の勿忘草



私は栄太に言った


「でも、一つ言えるのは、栄太は私のヒーローだってこと」


「…ひーろー…?」


「うん、正義の味方 栄太は私を変えたんだよ

何もなかった 将来の夢とか、理想の自分とか

栄太を知るまでは…

でも、栄太を知って、見えてきたの

自分の夢

栄太をもっと多くの人に知ってもらいたい

私の人生をかけて、栄太の生き方に触れていたい

栄太の生きた時代をもっとみんなに大好きになってもらいたい

って、そう思ったの

栄太のおかげで見つけられたの、やりたいこと」


私はまっすぐに栄太を見た