150年前の勿忘草



栄太は冷静だった


驚くことも、騒ぐこともなく、じっと私を見つめる


でも、その瞳には興味の色がにじみ出ていた


「未来のこと、知りたい?」


私はそんな栄太に聞いてみる


なんでも、教えるつもりだった


どんなに残酷な現実も、これから彼に起こる事件もすべて



栄太が望むのなら…




でも