150年前の勿忘草



「この先に墓なんてない 松陰先生の家があるだけ…あの人はもう、住んでいないけど」


頭は真っ白だった


舞い上がっていた


信じられない


夢だろうか…いや、そんなのもう、どうでもいい!


ただひたすらに彼の顔を見つめていた


聞きたいことは、たくさんある


でも、どれも言葉にならなくて…何から話していいか、全然わからなくて…