150年前の勿忘草



そう言えば、さっきより森が深い気がする


「ほんとに、栄太なの…!?」


「うん、栄太だ」


見えていたはずの町並みも見えない


見えるのは、目眩がするくらいの緑と、木漏れ日に照らされた彼の笑顔


逢いたかった…彼の笑顔だった