栄太のお墓はもうすぐだ


ドキドキする心臓を抑え、深呼吸してみた


ふと、足元をみると小さな青紫の花が揺れている


私は、しゃがみこんでその花を見つめた


「栄太も、見たことあるのかな…」


そう呟いて、虚しくなって、でも嬉しくて、少し笑った