ホテルのロビーに出て、辺りを見回すと、今まさに琴子は外へ出ようとしていた。航介は無言のまま、琴子の後を追う。 外に出ると、先ほどまでバスから降りる生徒でごった返していた所に来た。 今は琴子と自分以外、誰もいない。