「一回戦の相手はあそこの紙に書いてあるからな!」 「はい!!」 一枚の紙切れがコーンに雑に切った一枚のセロハンで貼ってあった。 「マナっ見に行こ!」 「うん!」 ずらーと、200チームの名前が並んでいた。 「あ、あった!」 私たちのペアは73番。 「相手は・・・・」 「天白。」 「てんぱく・・・?」 去年の記憶がよみがえる。 ぼろ負けで悔し涙を流した春の記憶。 あの時の相手も天白―――・・・。 「・・とぉ・・・」 「え?」 「マナ!絶対勝とうね!!」 「絶対。ね☆」