あれは、私がパリの大会で優勝した日… 「お母さん!見てみて!!優勝したの」 「わぁ、ななはすごいね~!ヴァイオリンの天才だね!」 「なな、すごい?本当!?」 私はいつものようにお母さんに優勝したことを自慢した。 お母さんはいつもいつも私が優勝すると、優しく頭をなでてほめてくれる… それが私にとって一番の幸せだった。 仕事が忙しいお母さんと唯一過ごせるこの時間が…大好きだった