私が出ると、みんなは「あれって!綾瀬なな!?本物!?」とか「業界復活するの?」とかいう反応をした。 歓声をあげるもの、驚きの声をあげるもの、何も言わないものなど様々だ。 そんな賑わっていた会場も私がヴァイオリンを構えるだけで静かになる。 そして私は弾き始める。 “アヴェ・マリア” 静かに優しい感じに…音の色は白。 雪のように静かに、クリームみたいにふわふわに…