年が明けて、城嶋さんが結婚する事を聞いた。
正直、羨ましいと思った。
大好きな人と両想いで、人生を一緒に歩める事が。
転勤の決まった先輩の仕事の引継ぎが入って、年末のMAXを越える忙しさになったのは、僕の誤算だった。
年が開けたら、会社で彼女の姿を見かけることもあった。
でも、それも一瞬で、その姿はすぐに見えなくなってしまう。
それが僕と彼女の距離みたいで。
追いついたと思ったら、消えてしまう。
近づいたと思ったら、離れてしまう・・・・・。
そんな不安がどんどん大きくなって、僕を苛立たせた。
電話をしようにも帰り着くのは深夜。メールでも、と思ったけれどやっぱりやめた。
結局は顔を見て話したくなる。
直接、声が聞きたくなる。
仕事が一段楽したら連絡しよう、そう決めて仕事に集中した。
彼女に逢いたい一身で・・・・・。
やっと仕事が落ち着いて一段落着いた頃、彼女の後姿を見つけて、気が付けば走り出していた。
点滅する青信号を行こうとする彼女の腕を掴んだ。
彼女は驚きながら、僕の名前を呼んだ。
久しぶりに聞く彼女の声だった。
それから居酒屋に行って、相変わらずお酒に弱い彼女はすぐに酔って。
お酒に強い僕とは違って、赤くなった顔で会わなかったよね~と言う。
そして、僕を見かけたよって。
彼女に飲ませるのはやめようと思った。
可愛くなりすぎるからだ。
見た目は城嶋さんが言っていた感じ、峰 不二子張りのスタイルのいい、大人の女って感じなのに、酔ってしまうと途端に可愛い人になってしまう。
店を出て、風の冷たさに幾分か酔いの醒めた彼女が、僕に聞いたんだ。
「彼女、いるんだよね」って。一緒に買い物行ってたもんねって。
視線を逸らしたのは彼女のほうだった。
莉那を彼女だと思ったのだとすぐに分かった。
彼女はいないと言う僕にきょとんとする彼女。
そして、ぺたっと座り込んでしまった。
呼びかけたらスクッと立ち上がって、歩き始める彼女は最高に可愛くて愛しくて・・・。
気が付いたら抱きしめていた。
彼女が僕に好意を持ってくれていることを、実は僕は数日前に確信していた。
なぜなら、戸田さんから脅迫状みたいな面白いメールが届いて
『左遷されて音羽と離れたく無かったら、さっさと告白しなさい。音羽が待っているのは恩田君の言葉だと思うから。早く言わないなら、左遷するように専務に言うから』
って。専務付きの秘書に言われるんだから、本気っぽくて面白い人だなって思った。
彼女の気持ちを、彼女の口から聞きたかったって言うのが僕の本心だった。
だから、待っていれば彼女のほうから何か言ってくれるかもって思っていたのもある。
そんな僕はズルイ男だと自分でも思う。
でも、ちっとも、酔っても僕の事を行ってくれない彼女。
素直なのか素直じゃないのか・・・。
好きだと言わない僕の方が、遥かに素直じゃないのに。
僕は彼女に、言っておこうと思っていたことがあった。
いつか、城嶋さんに言われた事がずっと頭の中にあった。
「僕は草食系じゃありませんから」
そういったときの彼女の驚いた顔。
本当に、草食だと思っていたらしい。
そんな訳ない。
どれだけ僕が我慢してきたのか、彼女は知らない。
抱きしめれば抱きしめるほどに、離れたくなくなって、寒さを言い訳にマンションまで連れてきてしまった自分に、我ながら呆れる。
草食じゃないって証明してるようなもんじゃないか・・・。
緊張している彼女の仕草が可愛くて。
触れた指先にまで反応する可愛い彼女。
もう、僕は自分の気持ちを言わずにはいられなくなった。
だから、全てを告白した。
正直、羨ましいと思った。
大好きな人と両想いで、人生を一緒に歩める事が。
転勤の決まった先輩の仕事の引継ぎが入って、年末のMAXを越える忙しさになったのは、僕の誤算だった。
年が開けたら、会社で彼女の姿を見かけることもあった。
でも、それも一瞬で、その姿はすぐに見えなくなってしまう。
それが僕と彼女の距離みたいで。
追いついたと思ったら、消えてしまう。
近づいたと思ったら、離れてしまう・・・・・。
そんな不安がどんどん大きくなって、僕を苛立たせた。
電話をしようにも帰り着くのは深夜。メールでも、と思ったけれどやっぱりやめた。
結局は顔を見て話したくなる。
直接、声が聞きたくなる。
仕事が一段楽したら連絡しよう、そう決めて仕事に集中した。
彼女に逢いたい一身で・・・・・。
やっと仕事が落ち着いて一段落着いた頃、彼女の後姿を見つけて、気が付けば走り出していた。
点滅する青信号を行こうとする彼女の腕を掴んだ。
彼女は驚きながら、僕の名前を呼んだ。
久しぶりに聞く彼女の声だった。
それから居酒屋に行って、相変わらずお酒に弱い彼女はすぐに酔って。
お酒に強い僕とは違って、赤くなった顔で会わなかったよね~と言う。
そして、僕を見かけたよって。
彼女に飲ませるのはやめようと思った。
可愛くなりすぎるからだ。
見た目は城嶋さんが言っていた感じ、峰 不二子張りのスタイルのいい、大人の女って感じなのに、酔ってしまうと途端に可愛い人になってしまう。
店を出て、風の冷たさに幾分か酔いの醒めた彼女が、僕に聞いたんだ。
「彼女、いるんだよね」って。一緒に買い物行ってたもんねって。
視線を逸らしたのは彼女のほうだった。
莉那を彼女だと思ったのだとすぐに分かった。
彼女はいないと言う僕にきょとんとする彼女。
そして、ぺたっと座り込んでしまった。
呼びかけたらスクッと立ち上がって、歩き始める彼女は最高に可愛くて愛しくて・・・。
気が付いたら抱きしめていた。
彼女が僕に好意を持ってくれていることを、実は僕は数日前に確信していた。
なぜなら、戸田さんから脅迫状みたいな面白いメールが届いて
『左遷されて音羽と離れたく無かったら、さっさと告白しなさい。音羽が待っているのは恩田君の言葉だと思うから。早く言わないなら、左遷するように専務に言うから』
って。専務付きの秘書に言われるんだから、本気っぽくて面白い人だなって思った。
彼女の気持ちを、彼女の口から聞きたかったって言うのが僕の本心だった。
だから、待っていれば彼女のほうから何か言ってくれるかもって思っていたのもある。
そんな僕はズルイ男だと自分でも思う。
でも、ちっとも、酔っても僕の事を行ってくれない彼女。
素直なのか素直じゃないのか・・・。
好きだと言わない僕の方が、遥かに素直じゃないのに。
僕は彼女に、言っておこうと思っていたことがあった。
いつか、城嶋さんに言われた事がずっと頭の中にあった。
「僕は草食系じゃありませんから」
そういったときの彼女の驚いた顔。
本当に、草食だと思っていたらしい。
そんな訳ない。
どれだけ僕が我慢してきたのか、彼女は知らない。
抱きしめれば抱きしめるほどに、離れたくなくなって、寒さを言い訳にマンションまで連れてきてしまった自分に、我ながら呆れる。
草食じゃないって証明してるようなもんじゃないか・・・。
緊張している彼女の仕草が可愛くて。
触れた指先にまで反応する可愛い彼女。
もう、僕は自分の気持ちを言わずにはいられなくなった。
だから、全てを告白した。

