ロリポップ

 熱々のシチューは本当に絶品で、ほっぺが落ちるくらいの美味しさだった。
 シチューにサラダにデザートのプリンまであって、さすが友華!!
 
 お腹が満たされて、食後のカフェオレのマグカップを私に渡しながら


「で、何を言われたの?」



 と聞いてきた。
 何を言われたの?って何を?
 

「営業の女の子に呼び止められてたでしょ?」



「何で知ってるの?友華、あの時まだ秘書室に居たんじゃないの?」

 

「居たわよ。でも、別の秘書課の子が、逢沢さんが営業の女の子に何か言われてましたよって。で、何を言われたの?」



 どこに居ても私の情報を把握してそうで怖いわ、本当。



「別に。恩田くんとはどんな関係ですかって」



 あ、違うか。恩田君を好きなんですか、だったけど・・・ま、いいか。



「で?」



「で?」



「だから、何て答えたの?」



「友達って」



「それで相手は納得した?」



「なんか納得いかないみたいだった。でも、他になんて言えばいいの?後輩って言うのもなんか違う気がするし・・・」


 そう。後輩って言おうかとも思ったけど、なんとなくそれは止めた。
 後輩って親しいようで距離があるように思えたから。
 後輩よりも友達って感じを私は恩田君に持っている。
 あの、ふわふわの雰囲気の和む感じや緊張しなくていい距離感とか。


「ふ~ん」


 また、意味深なふ~んを最後に友華はその話をしなかった。
 なんとなく、ふ~んの意味を知りたかったけどカフェオレと一緒に飲み込んだ。