ロリポップ

 恩田君からはあの日の事は瑛太に話している様子もなく、その事にちょっと安心する。



 「恩田君っていわゆる草食系なんじゃないの?なんか、おっとりのんびりって感じじゃない。男っぽくないって言うか、ガツガツしてないって言うか」



 友華の言葉に私も、納得、とか思ってしまった。
 男の人と言うよりも男の子って感じで、ふわふわしてる雰囲気が緊張したりせずにいられる感じ。
 確かに、女友達に近いような感じだ。



「そうか~?あいつ、結構、ガッツリタイプだとおもったんだけどなぁ・・・。音羽に食指が動かないとはな。どんな女がタイプなんだろうな?」




「あ、なんか可愛い人らしいよ。昨日、同僚っぽい女の子に聞かれて話してたの聞いた」



「可愛い人?ふ~ん・・・・・可愛い人ねえ」



「ちょっと、そのふ~ん、って言うのやめない?後が気になってしかたなくなるのよね、それ」



 私の苦情を全く聞き入れるでもなく、瑛太と友華、林田君はすでに別の話題で盛り上がっている。




「まあ、失恋には新しい恋っていうからな、次はいい男、捕まえろよ」



 一人黙々と食べる私の前で頬杖をつきながら、瑛太がぽつりとそう言った。



「お前、男運があんまり良くないからなぁ。高校の時も二股掛けられたりしてさ・・・大学の時は知らないけど、もっといい恋愛しろよ。お前の事を大事に思ってくれる男。見た目も中身も全部、好きだっていってくれるヤツをさ・・・。見た目がエロ過ぎるってのも問題だな、これは」



「エロって言うな!!!」



 途中までしんみりと聞いてた自分が馬鹿馬鹿しいわ!
 三人はゲラゲラと笑ってるけど。
 でも、分かってるんだ。
 瑛太も心配してくれてるって。
 最後のアレは余分だけど、あんなふうに思ってくれてるってのも本当だって思う。
 高校時代の恋愛も知ってる瑛太に、男を見る目が無いってよく言われる。
 自分でも今はそう思う。
 でも、どうすれば、全部私を大事に思ってくれる人かて分からないから、結局、振られたりする・・・・・。
 恋愛って難しいよ。
 
 友華と瑛太見たいな相思相愛な恋愛も、林田君みたいな割り切った恋愛も、色んな恋愛の形があって、色んな想いがあって・・・。


 新しい恋か・・・・・。


 次は、瑛太の言うような恋愛がしたいな・・・・・。