ブブブ
机の上に置いていた携帯が光った。
またか…と思いながらも渋々ディスプレイを見た





千葉哲哉。私のお兄ちゃんだ。
といっても一緒には住んでいない。



千葉哲哉
メール本文
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お母さんの面会に来ないのか?

END
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行けるわけがないことお兄ちゃんが一番分かっているくせに。








私は『行かない。』とだけ返信してまたベットに寝転がった。








今だけ…今だけは逃げさせて…
現実という世界から…








私は現実という地獄から逃げるように
意識を手放した…