女子高っていったら清楚とか、お嬢様っぽいとか他校の子からよくいわれるけど、実際そんなんない。


がさつだし、声は大きいし、男なんて身近にいないもんだから今だって目を皿のようにして、見極めてる。


そんな声おかまいなしって感じで貴樹先生は冷たく
「授業を始めるので問題集を開いて下さい」と、言い放った。


まだまだ浮かれきってる生徒たちを振り切るように、
「宿題が出ていたそうですね。
では221番の問題を…そこの、メガネの、そうあなたです、どうぞ」


うえっ!よりによって私?


宿題なんて忘れたことなかったのに今日に限って忘れた。絶望的だ、いいや、さっさとあやまっちゃえ。


「すい、ま、せん。やってくるのを忘れました。」