あなたに捧げる665日


やっぱり間に合うはずもなくしーんとした教室にドアをがらがらいわせて入るのは気が引けるな、と考えてたらゆうちゃんが思いっきりあけて、


「おはようございまーす!」


と言った。やっぱゆうちゃんはかっこいいな、と少し思ってしまう。


「なーにがおはようございます、だ!
おそようございますの間違いだろ!」

わー怒ってるや担任。


ちっちゃい声で「すみません…」と言った私に対して、ゆうちゃんは


「あっそっかーあらためて、おそようございます!てへぺろ」


なんておどけて見せて、クラスみんなからクスクス言われてる。


私には絶対に真似できない。


ゆうちゃんのそういうところは、隣にいても恥ずかしいからやめて!っていつも言ってるけど、ほんとはちょぴし羨ましい。


そして、少しだけ自己嫌悪に陥ってしまう。