あなたに捧げる665日


なんかこの時は素直に言えた。そのあとしばらくお母さんと貴樹先生トークを楽しんだ。


「あんないいひといるならはやく言いなさいよ!」


いやいやお母さんに言ってどうするんですか!!


じゃあまた明日来るわね、といいながら去って行った。


仕事だって忙しいのに過労なんかで倒れて申し訳ない思いでいっぱいだった。


それから3日がたった時だった。


ガラガラーーー

「望月ー?元気かー??」


あ!貴樹先生の声だ。
とっさに寝たふりをした。


「なんだあ、寝ちゃったのか…」


“くくっ”っていう独特な笑い声が懐かしい。


「俺に狸寝入りなんぞ10年はやい!」


「えーわかっちゃったの!ちぇー」