あなたに捧げる665日


って言おうと思ったけど、
もうお母さんがよろしくお願いしますって深々頭下げちゃってたし、
お医者さんも怖げな人だったから黙ることにした。


でも、文化祭出たかったな。
だって本当に頑張ってきたつもりだった。


先生に出会えたことで自分も変われたんだっていう証明にしたかった、っていうのもあるけど。


「そういえばななみ、あのかっこいい先生!名前なんだったっけな…」


「え?貴樹先生??」


「そうそう!その人が運んでくれたのよあなたを。ずっと待っててくださったんだから!」


「そうだったんだ…お礼言わなくっちゃ!」


「そうねー。また来ますって言ってたからその時ね。でもいい男ねー」


「だよねー」