あなたに捧げる665日

と、思った矢先に急ブレーキしてきた、


「わっ!なんで急にとまんの危ないじゃん!」


ちょっと怒りぎみで言ったのになぜかゆうちゃんはにやにやしてる。


「ふふっ。あそこ見てみて、ななみのラブな人いるー」


視線の先を目でおうと、一瞬心臓が飛び跳ねた。あー今日もかっこいいや。


先生が好きなんて絶対言えない、からかわれるだけだし、現に今なんかかっこいいって言っただけでこれだ。


でもいいんだ、好きになったってかなうはずないんだから。



「もう!違うって何回もいってんじゃん。ちょっとかっこいいかなって思ってるだけだよ、ほら、いくよ?」


さっきまであんなにいやいやだったのに今度は私が引っ張ってる。


「えー、かっこいいかあ?貴樹先生って無愛想だし冷たそうじゃん」


まだなんかぐちぐち言ってる親友を無視してスタスタ歩いた。


違うもん、無愛想なんかじゃないもん、ほんとは生徒のこと1番に考えててあったかい人だもん。


なんて、まさか言えるはずもなく、うつむいてむっとしながら教室に入った。