あなたに捧げる665日


「ラブなことなんかないよ。
お互い寂しい青春だよね。」

「ですねー」


高校生になったら無条件で漫画みたいな青春が送れるって信じてた。


彼氏ができて、将来の夢が決まってなんとなくキラキラした感じ。


実際もやっもやなんですけど。

今でも時々、なんで生きてんの分からなくなる時がある。


全部もやもやだ。恋も将来も、自分がなんなのかすらわかんなくなる。

大人に相談しても、青春だねーって笑われるだけだ。どこがだよ!って思うのは私だけかな?


「ななみってさー、時々すごく難しそうな顔するよね。」

声をかけられてはっとした。

「そうかな?気にしてなかったや」

なんとかごまかしたけど、親友にもこの気持ちを言えないのは劣等感のあるせいだろう。

ふーん、って納得いかない顔してる。