短編集【BL】

「んでだよ」

むしゃくしゃして、携帯を自室の壁に投げつけてやろうと思ったが、それをするだけの度胸はなかった。

それがさらに神経を逆撫でする。
「くそっ」

悪態をつくしか出来ない自分に腹を立てていると、再び着信を告げるメロディが鳴った。