晃羅という人はうつむいているあたしを見て言う。
「この泣いてる奴の事、お前らが泣かしたの?」
「そんなキツイこと言ってないのにこの子が勝手に泣いたのー」
とギャルの1人が言う。
「言い訳なんて聞きたくねーよ。
初日からいじめんな。謝れ。」
「え!晃羅はこの子の味方なの?
信じらんなーい!」
「つべこべ言わずに謝れよ!」
ど、どうしよう....。
1番、悪いのはあたしなのに。
「謝らないといけないのは、あたしの方なんです。
本当にすいませんでした!」
あたしは勇気を出して言った。
晃羅という人は呆れながら言う。
「何があったのかは知らないけど泣かせたのは事実なんだから、真音たちも謝れってば。」
真音...?ギャルの子の名前なのかな?
「何でこうなるの!?
も〜う.....ごめんなさい…。」
ギャルの子たちの小さな声から、わずかに聞こえた「ごめんなさい。」という言葉。
どう考えても、あたしが悪いのに
ギャルの子たちは謝れ謝れと晃羅という人に責められてた。
はぁー。きっとあたしの事、ギャルの子たちは恨んでるだろうな。
