人間クローバー

「い、痛い…どうし―」

言葉を遮り友喜は興奮した面持ちで話す。

「女は困ったらすぐ泣くからウザいんだよ…」


ボロボロと大粒の涙を流している麻里花の髪をら耳元まで強引に引っ張り、友喜は言った。

「下ろせよ……ガキ下ろす金くらい払ってやるから」

そう告げると友喜は麻里花の頭をぐしゃぐしゃとかき回し、黙って公園を後にしようと歩きだす。


「待っ……」

すかさず麻里花は足止めしようとするが言葉が出ない。

友喜は立ち止まり、何も言わすに麻里花を睨むとまた直ぐに歩きだした。


暗く肌寒い公園で、外灯の光の加減から、友喜の睨んだ顔が麻里花を怖じ気づかす。