人間クローバー

風が強く吹き、麻里花は寒そうに体を丸めた。

「…寒い?」

「別に…」

竜也は器用にフェンスを掴みながら、着ていたジャージを脱ぐと、麻里花の膝の上にジャージを被せた。


「別にいいのに…もうすぐ死ぬんだから…」

哀しい事を言う麻里花に竜也は口を開く。


「俺…高校の時、酷い苛めにあってたんだ。」


「聞いてないわよ…」


麻里花の言った事を気にする様子もなく竜也は苛められた過去を一部始終話し出した。