広すぎる部屋に沈黙が流れた。 「……病気が分かったのは2年前。突然心臓が痛みだして病院に運ばれた。その時出会ったのが春宮先生。」 涙がこぼれた。 隣の龍馬…いや、龍が優しく拭ってくれる。 「その時には既に独りだったから…死ぬのが怖くなかった。だから私は……… 自由に生きることを選んだ。」 一番大切なことは、言えなかった。