「週末のこと言っておいたから」
シャワーを浴び
部屋に戻ると
私はすぐに友貴に電話した。
『なんか言われた?』
「ちゃんとした人なのかって。
お母さんは喜んでたよ」
『そっかぁ。
緊張するなぁ』
私の左手の薬指には
今朝友貴にもらった指輪がある。
小さめのダイヤだけど
上品なデザインで
私はとても気に入った。
「友貴のご両親には?」
『今日電話で言った。
まぁうちは遠いし
来月あたりでも休み合わせてさ』
「そうだね」
友貴の実家は茨城だ。
両家の顔合わせは茨城になるのか
東京になるのか
私はぼんやり考えた。
『親父さん、反対しなかった?』
友貴が不安げな声で言う。
さっきの父を思い出し
私は少し不機嫌になった。
「反対なんかしないわよ。
私もう25だもん」
つい強い口調で言ってしまい
友貴を責めたみたいになってしまった。
『もう25って…
もっと早く
結婚したかったのか?』
「…違う…けど」
『彩は一人娘だから
反対とかされるかなーって
少し心配してた』
「うん…」
『明日、来れるなら
うちに来いよ』
「わかった」
『じゃあおやすみ』
「おやすみ…」
父のことなんて
小さい頃から苦手だった。
それなのに
父が私の結婚に対して
あまり興味がないように見えたことに傷ついている。
自分が傷ついてる、ということが
ショックだった。
シャワーを浴び
部屋に戻ると
私はすぐに友貴に電話した。
『なんか言われた?』
「ちゃんとした人なのかって。
お母さんは喜んでたよ」
『そっかぁ。
緊張するなぁ』
私の左手の薬指には
今朝友貴にもらった指輪がある。
小さめのダイヤだけど
上品なデザインで
私はとても気に入った。
「友貴のご両親には?」
『今日電話で言った。
まぁうちは遠いし
来月あたりでも休み合わせてさ』
「そうだね」
友貴の実家は茨城だ。
両家の顔合わせは茨城になるのか
東京になるのか
私はぼんやり考えた。
『親父さん、反対しなかった?』
友貴が不安げな声で言う。
さっきの父を思い出し
私は少し不機嫌になった。
「反対なんかしないわよ。
私もう25だもん」
つい強い口調で言ってしまい
友貴を責めたみたいになってしまった。
『もう25って…
もっと早く
結婚したかったのか?』
「…違う…けど」
『彩は一人娘だから
反対とかされるかなーって
少し心配してた』
「うん…」
『明日、来れるなら
うちに来いよ』
「わかった」
『じゃあおやすみ』
「おやすみ…」
父のことなんて
小さい頃から苦手だった。
それなのに
父が私の結婚に対して
あまり興味がないように見えたことに傷ついている。
自分が傷ついてる、ということが
ショックだった。


