お通しと
ビールが運ばれてきた。
「じゃあ、カンパイ」
「カンパイ」
グラスを合わせる。
なんだか
共犯者のような気分。
なにも悪いことしてないのに。
「何が好きですか?
なにか頼みましょうよ」
「じゃあ私は
大川さんのオススメを」
「あはは、参ったなぁ。
じゃあ適当に頼みますね」
あぁ本当に
昨日友貴のところに
泊まらなければよかった。
今朝は手抜きメイクしか
してないから
向かい合わせだなんて
恥ずかしくなってしまう。
「急にお誘いして
ご迷惑じゃなかったですか?」
大川さんは
話すときも優しい笑顔だ。
「迷惑だなんて…
私はうれしかったです」
「本当?!
それは期待しちゃうなぁ」
期待なら、
私もしてます――
「西村さんはキレイだから
彼氏がいるんじゃないですか?」
「いっ…いません!彼氏なんて」
…何言ってんだ、私。
いるじゃん。
思いっきりいるじゃん。
でも言っちゃった。
もしや
これが私の本心?
私って
別に友貴じゃなくても
よかったの?
「じゃあ僕にも
チャンスはあるのかな、
なんて」
なんだか
赤くなってしまった。
久しぶり。
こんな気持ち。
ドキドキする。
「大川さんこそ
彼女がいるんじゃないですか?」
大川さんは
ビックリしたような表情をして
「いないいない!
いたら誘いませんよ。
こう見えて一途なんで」
と言った。
やっぱり素敵。
でも作戦かもしれない。
女をオトす技かもしれない。
本当はものすごく
女ったらしだったりして。
ビールが運ばれてきた。
「じゃあ、カンパイ」
「カンパイ」
グラスを合わせる。
なんだか
共犯者のような気分。
なにも悪いことしてないのに。
「何が好きですか?
なにか頼みましょうよ」
「じゃあ私は
大川さんのオススメを」
「あはは、参ったなぁ。
じゃあ適当に頼みますね」
あぁ本当に
昨日友貴のところに
泊まらなければよかった。
今朝は手抜きメイクしか
してないから
向かい合わせだなんて
恥ずかしくなってしまう。
「急にお誘いして
ご迷惑じゃなかったですか?」
大川さんは
話すときも優しい笑顔だ。
「迷惑だなんて…
私はうれしかったです」
「本当?!
それは期待しちゃうなぁ」
期待なら、
私もしてます――
「西村さんはキレイだから
彼氏がいるんじゃないですか?」
「いっ…いません!彼氏なんて」
…何言ってんだ、私。
いるじゃん。
思いっきりいるじゃん。
でも言っちゃった。
もしや
これが私の本心?
私って
別に友貴じゃなくても
よかったの?
「じゃあ僕にも
チャンスはあるのかな、
なんて」
なんだか
赤くなってしまった。
久しぶり。
こんな気持ち。
ドキドキする。
「大川さんこそ
彼女がいるんじゃないですか?」
大川さんは
ビックリしたような表情をして
「いないいない!
いたら誘いませんよ。
こう見えて一途なんで」
と言った。
やっぱり素敵。
でも作戦かもしれない。
女をオトす技かもしれない。
本当はものすごく
女ったらしだったりして。


