『は??
ミサト、金閣寺行かないのっ!?』

「う、うん。
清水寺に行くからね…」

『まじかよっ!?』

え、なんか怒られた気分…

『京都といえば金閣寺、
金閣寺といえば京都なのに……っ』

あ、あれれー。

アキさんってこんな性格でしたっけ……?

私が何も言えないでいると、

『ま、まぁいいか。
あんまり遅くなると明日に響くしな。
そろそろ切るな』

「えっ……
あ、うん……」

もう切っちゃうのか……

もっと話したかったな。

『ほら、終わったらまた話そうよ。
お土産もお土産話も楽しみにしてるから!
な?』

「うん!楽しみにしててねっ♪
おやすみ、アキ」

『ああ、おやすみ』

時計を見ると、9時になろうとしていた。

1時間くらい話してたのかな?

でも……

「楽しかったな」

明日から修学旅行。

アキにたくさんお土産話ができるように。

「早く寝よっと!」