お母さんにそのことを言うと、

ミカちゃんが家にいるのか電話してから

行くことになった。

――プルル プルル プルル――

『はい』

あ、出た!

「あの、大原ですけど、ミカちゃんは
いますか??」

『あ、みっさー!
どしたん??』

みっさーっていうのは、私のこと。

昔からミカちゃんはこう呼んでいる。

「実は、引越しで大分に戻ってきたの!
だからもしミカちゃんが暇なら
会いたいなって思って……」

『え、みっさー大分に戻ってきたん!?
前と一緒のとこ!?』

「う、うん。
部屋番号は違うけど、同じ宿舎だよ!」