「うん……」 引越しなんて、いままで何回もしてきた。 今回だって、いままでと同じく 3年住んだだけ。 それでも、なんでかな。 いつもよりも悲しくて、寂しくて…… 「ミサトちゃん! 大分と佐伯なんて、すぐそこじゃん♪ あたしも大分行くことあれば会えるし、 ミサトちゃんが佐伯に来ても会えるから!」 アユミちゃんは、そう言うとニッコリと 笑った。 「うん、そうだね♪」 私も笑って答えた。