「あれか、恋愛小説お決まりの私が教室出るのを見たからついてきたとかか」
「そのとーり☆」
元気良く答えてこう言った
「ねえねえ、恋桜。
君ってさ、あの”桜音 レオ”?」
桜音 レオ(さくらねれお)
それは恋桜がネット上で使ってる名前だ。
恋桜はYouTubёなどに
自分の歌動画を投稿していた。
そう、恋桜はネット上はかなりの有名人。
一般人でも知らない人は数少ないのだ。
「だったらなに?」
「あれ、正体バレたのに焦らないの?」
全く隠そうとしない恋桜に驚いていた
「別にお前だけだろう。
今日の体力測定に勝てばいい話だ。
それに、俺がレオとはいってないが?」
「手強いなぁ…」
ポリポリと頭を掻きながら困った顔を見せる
「うるさい。用がないなら俺は教室に戻らせてもらうが」
「戻るんなら一緒にもどろーよ!」
歩きだそうとする恋桜の横に立つ
「ふざけんな。貴様などと歩いてたら学校中の女共に喧嘩売ってるのと同じなんだよ!俺を殺したいのか貴様は」
ぐいぐいと近づいてくる来翔を引き離す
「いいじゃんいいじゃん。どうせ今日彼女になるんだしさ」
「今日の体力測定俺が負けるとでも思ってんのかよ」
ふっと笑い、走って教室に行った
