俺は今にも溢れだしそうになる
涙をこらえるのに必死だ。
人の前で泣くなんて出来やしない。
泣いたら、泣いたら終わり。
だめだっ…
やめろ…!優しくするな。
やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ
「やめろ」
そう言ってもあいつは離そうとしない
今よりもぐっと腕に力を込める
離してくれ…っ
なんで優しくするんだよ
女になら誰でもこんなことするんだろ
俺が好きなんて言ったの冗談なくせに…
なんでなんだよ、
俺みたいな人間がなんで優しくされんの。
なんで優しいんだよ………
わかんない。
優しくなんかされたくないのに
離れて欲しいのに…
俺は抵抗ができなかった。
ぱっと離されると思うとぐるっと向き直され
あいつの胸にかおを埋めるような形になる
「やめ…っ」
押してもあいつは離れない
くそ…泣きたくなんかなかったのに
泣きたくなんかなかったのに
こいつは離してくれないだろう
無駄な抵抗はやめよう。
もう涙だっておさまらない
ただ溢れ出す涙がとまるまで
あいつの胸で泣き続けた
