ポツン…と、教室に残された私。




……………仕方ない。

勉強、するか。









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そして、迎えたテスト当日。




「ど、どどどどうしよう!!
すごい緊張してきたよぉー!」



順調に他の教科のテストは終え、残すは理科のみ。





「大丈夫。お前ならできるって。」

な?と聞いてくる勇也を見て、
私の不安は一気に吹っ飛ぶ。




………って言いたいところなんだけど、
今回は本当に無理っ!!




だって…、これでまた点数悪かったら
momoもやめないといけないし、勇也にも…申し訳ない。


もしかしたら、呆れられてもう話してくれないかもしれない。




だから、この理科に私の全てがかかっているわけで!



そう思う度、私の緊張は高まる。




「水野。」

「あぁぁぁ……どうしようどうしよう」



不安でいっぱいな私の頭には、勇也の言葉も聞こえないくらいパニクっていて。




「おい、水野。」




────ぐいっ。

そう聞こえたのと同時に、私の顔は勇也に片手で掴まれ、
勇也の方を向かされる。





──っ!!

いきなり合った視線。

それに恥ずかしくなってさっと下を向く。


「な、んでしょうか……」


少し途切れながらも私はそう言う。


「はぁー……やっとこっち向いた。」



そして勇也はじっと私を見てこう言った。