さっきからずっと、勇也の一言が頭の中で再生されてる。
壊れた音楽プレーヤーみたい。
──あぁ、私…、今なら幸せ死にできそう……。
(いや、しないけど。)
さっき勇也が言ったのは、紛れもなく、私に向けられた言葉で。
もう、どうしようもなく幸せで……、
「好き………」
どうしようもなく、愛おしくて。
私は誰にも聞こえないような小さな声で言った。
私、こんなに幸せでいいのかな。
そんな事を考えながら、自分の髪をふわっと触る。
……朝、巻いてきて良かった、うん。
ぐっしょぶ、自分。←
そして、自分の席に座る。
私…、今1人だ。
誰かに今すぐ話したい。
けど、有紗は勇也と廊下に行っちゃったしなぁー…。
………………。
────って。えぇっ?!
何で、2人とも、私を置いて行ったの?!
ひどいひどいひどいっ!!
「…~っ!有紗ー!!!」
私は急いで席を立ち、廊下へ向かった。
が、
「んー?由莉、どしたの?♪」
「何で私…置いてくの?!」
「あー、もうその話は終わったから☆」
「えっ……、」
そう言って、私を追い払った有紗は、やけにご機嫌だった。
わ、私だけ話入れてもらえなかった………(泣)