♡ワケあり彼女と極秘恋愛♥






私の目に映るのは、1人の男子生徒。


眠いのか、少しだるそうに歩きながらこちらに向かってくる。


その人が顔を上げ、私と目が合った。










「っ……!」


その瞬間、さっきまで正常に動いていた心臓が、一気にバクバクと動き出す。









「……お、はよっ!!」



その人─────、勇也は私を見るなり、少し目を見開いて突っ立った。



え、勇也どうしたんだろ?






「…??勇也……?」

「───あ、ごめん。おはよ」


私が呼びかけると、勇也はハッと我に返る。







その様子を間近で見ていたのは、有紗。

面白そう…と、小さく呟いて、私の肩をぐっと掴んだ。








「ねぇ、広瀬クン? …今日の由莉、いつもと違うと思いませんかー?☆」

「え?!」


ねっ?と、いたずらっぽく聞く有紗。




「まぁ…、そう、デスネ」



気のせいか、勇也は少し不機嫌そうに見えて。




……有紗、何て事を聞いてくれたんだ。

私が髪巻いたくらいで…。


勇也も困ってるし〜…。