「由莉ーーーー!!!あんた、ほんと………っ」
「?!あ、有紗?!」
そう。
衝撃とは、有紗が私を思いっきし抱きしめたものだった。
ど、ど、どうしたの?!
って言うか、息ができないんだけど……!
「ちょっと、有紗!!ずるいよ!!」
「私たちにも由莉別けてよねっ!!!」
有紗に加勢する、クラスの子たち。
「えっ?!って、ぐはっ」
私は完全にパニック状態。
私が有紗の腕からやっと顔を出せたと思ったのに、
次に待っていたのは、まさに地獄。
ろくに息をできてないまま、またみんなにもみくちゃにされた。
「~〜〜〜〜っ!!!」
もう、ほとんど 涙目。
く、苦しい…!
そんな私に気付いたのか、有紗は「ちょっと、みんなストップ!!!」と止めてくれた。
「ぷはっ………、はぁ…はぁ…っ」
私は必死に息を整える。
「由莉?ごめんね、ちょっとやりすぎちゃった☆」
有紗は目の前で両手を合わせて、そう謝る。
…反省していないように、見えるが。
「だ、大丈夫だけど………、何で、こんな……」
私はまだ落ち着いてない呼吸でそう言う。
「そんなの、由莉が可愛すぎるからに決まってるでしょーっ?♪」
「はいっ??」
