間も無く、学祭の準備が始まった。


うちのクラスは喫茶店をやるらしく。

教室の飾り付けだの、メニューはどうするだの、制服はどうするだの、とにかく騒がしい。






「お前はウエイターやれっ!」


「何で。意味わかんない」


「みんな料理の方に回っちゃってさ。ウエイター足りないんだよ」




予想通り、和泉は張り切っている。

高校初めての学祭だからなおさら。


学祭実行委員とかいうのに立候補して、学級委員と仕切っている。