「椎名せんせー、おはよー!」

朝から響く、椎名先生への挨拶の声。


あれから2か月経ち、梅雨はすっかり明け

真夏の暑い日が続いてる。



「ひーなっ!おはよっ!」


毎朝あいさつを一番に交わすのは、中学の頃からの親友の

後藤 藍ちゃん。


「藍ちゃん、おはよーっ」



「あれー、椎名先生を見つめちゃってどうしたのー?」

にやにやした顔で藍ちゃんはいたずら気に聞いてきた。



「…へ!? あ、いや!好きとか…じゃ…なくて…」

動揺しすぎ、私。



「ははっ、ヒナには初恋の人が居るんだっけね?」

「…うん。」