「ヒナー。着替えたか?」

扉の外からの先生の声。


「あ、はいっ」

ガチャ、と扉を開けて先生が入ってきた。



「おー…やっぱりダボダボやな。

ヒナ、小さいもんな。」


私の頭をポンポン、と撫でながら笑った。

先生の笑顔は、なぜか少し安心する。


「へへへ…」

気づくと私は、笑っていた。

“へへへ”なんて柄じゃないのに。


「おおぉお!ヒナって笑うんやな!

普段笑わないから学校面白くないんかなーって思っとった!」



そう言って笑った先生の顔は、


ずっと前にどこかで見たことがある気がしたんだ。