その後は授業を受ける気にはなれなくて

保健室に向かった。


いわゆる“サボり”。


保健室には誰も居なく、1人でベッドに寝転がってた。



授業の始まるチャイムが鳴った頃、

突然ガラガラ、と誰かが入ってきた。



「あー、もしもし? そ、俺。

さっき電話出れなくてごめんな。」



椎名先生の声だ。

しかも電話してるし…。


携帯から漏れる相手の声は、高くて女性っぽい。


いる事がバレないように、先生の電話を聞いていた。