「だって…冬真…しちゃったんでしょ?」
…俺はしばらく、ボーッとする。
は…え…えっ
「…なんで…。」
「母さんだもの、それぐらいわかるわ。そのことで……。」
母さんがまた、口を閉じた。
何がなんだか俺には分からない。
「ほら?もう三年生じゃない?受験もあるし…修学旅行も文化祭も色々あるじゃない?」
「あぁ…。」
「でも、それよりあなたに大切なものが…人がいるでしょ?」
俺の中で、大切な人といったら、1人しかいない。
俺がコクリ…と頷く。
「母さんとして、一つだけあなたに、言いたいことがあるの。」
さっきまで、辛そうだったのに…
今は声が凛としている。


