声を出したのは冬真だった。
私はなんと、冬真のところに乗っかっていたのだった。
「っ…ごめんなさいっ…!」
私はすぐ、どこうとした。
が…
ぐいっ…
と、腕を引っ張られ結局は立てなかった。
「ちょ…」
「このままでいろよ。」
そんな低い冬真の声が
私の耳から脳に伝わった。
私は力が抜けて、冬真の上にいる事になってしまった。
冬真はただ何も言わなく
私の目を見つめているばかりだった。
それから静かに私の髪を撫でた。
「…。……とう、ま…?」
私は我慢できず、声をかけてみた。
「…キス…してもいい…?」
甘い甘い声で、私の頬を手で包み込む。
私はなぜか、甘えたくなった…。
だけど…
「風邪だから…うつしちゃうよぅ…」
視線を逸らす私。
「いいよ。それでも…
俺、我慢できないから…」
今日のとうまはいちだんと甘い。
いいや…可愛い…。
頬を朱色に染めていた。
私はうなずいてしまった。
とうまはしばらく見つめ、手は私の後ろ首に回した。


