「木茂火…」




木茂火は、走って俺の目の前に。







木茂火はキョロキョロと周りを見る。






「あれ?舞先輩は??」







俺は呆れながら

「風邪。お前まだ諦めてないのかよ。」







木茂火は舞が好き。


その事は知っていた。




「さぁね?舞先輩いってないんだぁー♪あの事ー♪」





なぜか、木茂火は上機嫌に…





俺の眉はピクリと動く。






あの事…??


舞、まだなんか隠してたのか??







「先輩やっぱり知らないんですよね?


あ、チャイム鳴ります。んじゃ、またっ」





俺が考えている間、木茂火は行ってしまった。








つーか、まだチャイム鳴るのに10分はあるし…


あいつ…逃げたな…。







俺は心の中でため息をつきながら

学校に入って行った。