冬真 side
風と話し合った後、俺は自分の席に座った。
舞に手ださないよな…
そう思いながら俺はずっとそこから動かないでいた。
それから、数分後……
さすがに遅くて…
俺は席から立つ。
それと同時に…「とうま。」と俺を呼ぶ声が…
「舞…」
俺が呼ぶと舞は微笑んだ。
「帰ろっか」
舞はそう言うなり、カバンをとり
教室から出ようとする。
「舞。」
俺は、もう一度舞を呼ぶ。
舞はゆっくりと振り向く。
「どうしたの?」
いつもの舞だった。
「…その…あいつに…」
俺は正直に言えなくしどろもどろに言う。
舞はますます頭に?が増えた。
俺はこんな質問、情けないっていうか、恥ずかしくて中々、言葉がでない。
「あれだよ…なんか…なかったか?…風と…」
俺は舞に聞いてみた。
そりゃ、きになる。
なんせあいつだし。
俺を裏切ったやつだ。俺の言葉なんかでどうこう変わるやつじゃない。


