俺はスタスタと学校をでる。
結局は、とうとうの思い通りか…
なんか、むかつくし…
『やっぱり悪い人じゃないね』
舞の言葉が俺の頭の中残っていた。
…俺が悪い人じゃない?
最初は笑おうと思った。
俺が悪い人じゃない?
な訳ないじゃん。
って…
でも…言えなかった……
舞は正直すぎるんだ…
しかも純粋だし…
最初は利用しようとした…
でも、きっとあいつは俺の事、信用してる…
しかも、あのキスマークも…
昨日か…
とうとうも、あいつも本当に
愛し合ってる。
見てるだけでわかる…
でも、それが気に食わない…
もうあの関係をズタズタにしてやりたい…
でも、俺の手じゃできない…
いや…きっとあの関係は何があっても…
壊せない。
それが嫌というほど分かる。
でも、舞を見てると…胸の奥が熱くなるのはなぜだろう…
それが俺には分からなかった。
俺は空を見上げ、帰り道を歩いた。


