俺はいつも通り学校へ向かう。
ふと前に視線をやると…
そこには、とうとうらしき人物と舞らしき人物が手を繋いで歩いていた。
あれは、とうとうと舞だな。
いつもなら近づいて話しかけるのに…
あの舞の涙を思い出して…
俺の足は止まって、動けない…。
まただ……。
あいつ…とうとうはいつも
俺を抜かしていく…俺を置いていく…
あいつが手を差し伸ばしてくれる事はない…。
だから俺がいかないと…
抜きなきゃいけないんだっっーーーーー…
俺はきっと…ただ…
とうとうを羨ましがってたんだ…
嫉妬してただけなんだ……
だから…ムカついた俺は…
とうとうのもの…全てを奪おうとした。
だから…次は…
あいつを奪って…
とうとうを置いていくーーーーー…


